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涙は二つの場所から流せるなんて、贅沢だ。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、第四回泣き唄&泣語LIVEが終演いたしました。お越し下さった皆さま誠にありがとうございます。今回は実に初回ぶりにメンバー三人が揃いました(笑)。松本さんは日々全国を飛び回っているし、太陽兄さんはメディアの仕事や収録、イベントで昼夜を問わずだし、僕は娘のオシメを替えるマシーンだしw中々三人が揃って打ち合わせもままならないのですが、LINEさんというテクノロジーに助けられて無事に本番を迎えることができました。あ、あと今回から「涙活事務局」が立ち上がりまして、その事務局長にも大変サポートいただいたのが大きかったです。

さて、お陰様で予約の段階で40名を超えるお申し込みをいただきまして、セロトニン道場の床が抜けて「同情」するんじゃないか…え〜コホン。とにかく、かなりパンパンの状態でヤバいんじゃないかなと、出演者一同ハラハラしておりました。セロトニン道場は40人はMAXギリギリガールズの人数なので、あボーイズもいていいんですけど、人数が多いとお客様は緊張するし、特に体の距離が近くなるほど「泣く」状態とはほど遠くなりますからね。やっぱり適度な距離感があるパーソナルスペースを保てる内容でぜひ、聴いて頂きたいと思っています。あと、クローズドの空間は大事ですね。集中できるという。

僕の今回のネタは2つ。途中に落語の一節を交えて、緊張と緩和の波を作ろうと努めました。一話はアレンジして「主人公が酩酊している」というステータスを付け加えたのですが、果たしてそこにお客様は面白味を感じてくれたか…。落語の所作で勉強したことを、泣語に取り入れていく。うまく融合していくことで、この先の道が見えてくると信じています。まあ、砂利道かもしれないですが。いや獣道か?罠が欲しいな、ワナワナ、興奮。今回、終了後にお二人の方にお声がけいただいて嬉しかったですね。嬉しすぎてお一人の女性を女流泣語家の第一号にどすか!?と聞いちゃいましたよ!フラれましたけど。。。

そんなこんなで、わちゃわちゃな会でした。今回は、寺Pをはじめ、福島涙活の猪狩さんや、元 泣石家芭蕉さんも来てくれて嬉しかったです、ありがとうございます!
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路地中の一軒家で聞いた噺が、バカに面白い。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、神楽坂のヨシダノイエにて、食事付き落語会を鑑賞して来ました。ヨシダノイエは、友達の吉田くんの家じゃありません、知る人ぞ知る料理屋です。もちろんオーナーは吉田さん。夫婦で切り盛りするアットホームな空間なので、ぜひお立ち寄りください。さて、そんなヨシダノイエの落語会、間接照明の灯る穏やかな空間に高座が作られ、いつもとは違う雰囲気の中始まりました。司会を務めるのは、この会の発起人「海老澤さん」。元々は美術館で働いていた経歴を持ち、芸能に興味があるそう。柳家吉緑さんとご友人だそうで、この会を思いついて始めたとのことでした。持つべきものは友達ですな、素敵なお話です。のっけから演者そっちのけで記念撮影がスタートしたのもご愛嬌。着物も流石の着こなしでした。

さて登場するのは、前座の金原亭の々香さんと二つ目の柳家吉緑さん。開口一番、の々香さんが「牛ほめ」を披露。穴が隠れて屁の用心になります、うん、災害の多い最近にぴったりのネタでございやすな。凛とした話し方がとても素敵なの々香さんでございました。続いて、二つ目吉緑さんが高座に上がります。酒好き親子の酔っ払いやりとりが超面白い!メモをトリトリ、聞き惚れます。続けて怖い話…「死神」。おせーてやろうか…テケレッツノパ!印象的なセリフが目白押しのネタです。サゲはロウソクを付け替えられずバタリと死んでしまって灯りが消えるバージョン。死神のサゲはいくつもバリエーションがあるので、その都度楽しめますね。高座が終わったら演者を囲んでの宴会の開始です。落語好きも初めての方も入り乱れて、盛り上がりました。

知る人ぞ知る、ヨシダノイエの落語会。ぜひ一度覗きに来てください。
https://r.gnavi.co.jp/4xky64vd0000/
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寿司屋の落語会に行くと、二度三度美味しいです。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。本日は田町で行われる春風亭正太郎さんの芝浜落語会を拝聴いたしました。場所は、三田、おかめ鮨というお寿司屋さんです。コーヒーショップで落語を聞いたことはあるのですが、お寿司屋さんはお初。もともと落語は蕎麦屋でもよくやっていた(今もかな?)というので珍しくは無いものなんですね。木板のカウンターをなめつつ、酢飯のスーッとした香りをかき分けて、会場である奥の間の畳の上へ、身を滑らすと既にお客様が沢山。ラッキーにも空いていたポールポジションの席に陣取ってメモ帳とペンを取り出して、スタンバイ完了となりました。

時間きっかりに、お囃子が流れて正太郎先生が登場。夏休みの旅行のお話をマクラに打ちつつ、かけられたのは「七段目」。初めて聞いたネタでした。芝居が好きな若旦那と小僧さんの掛け合いが見事なお噺です。見栄を切る仕草や定吉のお軽の艶の出し方などなど、うーむ手先までピンとしててキレな所作。やはり腕や手を動かす時に、最後どこにどう置くかを考えて動いているからあのようにぴったり決まるんじゃないかなと、そう思いましたね。見どころは指先ですよ、指先。このサゲは忠臣蔵の「七段目・祇園一力の場」を知らないとポカンとなってしまう、当然僕は、グーグル先生にすぐにお聞きしましたよ。

仲入りが入って、後半戦は、千葉の話題へ。あの強風の最中の水戸での仕事のマクラをいただきました。先生はその落語会に8時間かけて行ったそうで、それまで現場を守った春風亭一花さんとの二人会の兄妹愛、うーん美しいです。驚きだったのは、そんな大変な道中なのに、先生より先に会場に着いていた常連さんがいたとのこと。さらにこの芝浜落語会にも来ているというから唸る。うーむ、それだけ愛されたら僕なら本望ですよ、先生と常連さん流石です。さてさてそんな流れからの二席目は「鼠」というお噺。左甚五郎先生が登場する不思議な木彫りねずみが登場するお話しです。子供の虐待のくだり涙でたぁ!

と一人興奮冷めやらぬ、寿司屋での落語会。さらにちらし寿司とお吸い物がついて、なんとなんと3,000円。存分に堪能させていただきました。ぜひ皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか?次回は11月ですなぁ。

http://shoutarou.com/schedule1
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芸の肥やしの紙頼み。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、寄席芸人伝の1巻2巻をご案内したのですが、3から5巻まで継続購入して話し足りないのでトピック再燃です。いやあ、この本面白いですわぁ。何が良いって、登場人物は架空の方々なのですが、物凄い生き生きしているんですよ。時代設定も絶妙で、戦時中だったり、戦後間もない頃だったり、日本が復興して演芸が元気な頃だったりと、一定の時代の枠の中で、実に様々なバックボーンの噺家、芸人にフォーカスをあてています。人生ドラマだなあ。キャバレーのお姉ちゃんのヒモになったダメダメな前座の小僧が、成長してやがて真を打つ様になると、自分を引っ張って来た女性は年を重ねて需要が無くなり立場が逆転していく…。女性の決断とその噺家のセリフにもうね、涙が出て来ました。絵はコミカルなんだけど。

ストーリーがいいことが最大のオススメ点ですが、次点として「落語用語が覚えられる」のも嬉しい点です。ワリ=給金とかフラ=持って生まれた笑いの質とかセコキン=反応の悪い客とか。その他、ここではちょっと書くのを躊躇われる隠語もあったりして、一人ほくそ笑んでしまいます。現代に流通している言語なのか定かではありませんが、その独特の言い回しから、時代と心意気を学んでいる気がしますね。主人公だけじゃなくて、その周りで主人公をけなしたりする、ガヤキャラクター達も秀逸。なんだろう、どことなく赤塚不二夫さんを読んでいる気にさせるタッチです。コミカルなんだけどやっていることはシリアスに人生ドラマ。だから嫌味なくスッと入って来やすいのかも知れないですね。落語漫画の枠に止まらない名著と認識しておりますよ、エエ。

この本は、割と入手困難本に指定されていて、それでも別の出版社やムック版もあるようなので多様に手に入れられます。Amazonで探すと真っ先にKindle版がリスティングされてくるんですが、こういう本はやっぱり紙だと。やっぱり端が茶色がかって来ているぐらいの古本が、味があって良いと思うんですよね。何が何でも真っさらな新しい本の方がベターということはないです。寄席芸人伝は確実に「古本」の方が読んでいる雰囲気が良く、ストンと落ちる。綺麗すぎるのも考えものだということですね。本は中身によって、その外見が変わっていくことに、オリジナリティが出るということに気づけませんでした。落語漫画だと、昭和元禄落語心中がありますが、あれちょっとBLっぽいタッチが苦手なので、、、アニメが好きでしたよ、面白かった助六さん。

カルチャーから伝統を識る。日本ならではですね。

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まくらの数だけ、心地いい噺がある。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。まくらをご存知ですか?「は?泣石家の奴、この暑さで頭がイカレテしまったんじゃぁないか?」「決まってるじゃん、寝るときに頭の下に敷くクッションだろ!」と期待どおりの答えとリアクションを勝手に想像してありがとうございます。いいえ、僕がお尋ねした「まくら」は違います。ご存知の方も多いとは思いますが、あらためて説明をさせていただくと、落語のネタに入る前のお話です。ちょっとした時事ネタ、世間話みたいなものから、言い伝わっている小話、定番の言い立てなんかが繰り出されますよ。

それこそ時事に明るい噺家さんたちは、面白おかしく時事ネタを弄り、笑いに変えていきます。まくらでお客さんの反応を伺うんですね。(お、今日のお客さんはよく笑う、やりやすいね)、(うーん、今回のお客さんはセコキンだね、難しいわあ)と。あ、セコキンというのは落語の隠語で、「笑わない客」のことを言います。と、偉そうに解説していますが、先日覚えて使いたかったのでご勘弁。まくらでお客との距離を測るなんて、ボクサーでいえばジャブですな。このジャブの応酬にどう対処するか、落語を聴くお客の方も試されている瞬間ですなあ。

そんな「まくら」にも噺家さんの色が出るのは当然でして、今回ご紹介するのは、春風亭一之輔師匠のまくら本。ガラケーで書いたというその技量(細かい文字を打つ)もさることながら、内容ですよ、筆舌に尽くし難いほど面白い。どこまで狙っているんだろうというぐらいのボケが入っていて、まくらだけで十分に笑ってしまうまさに漫談のような導入話なんです。そこから自然に「スーッ」と本題に入って行くるからまた唸る。この本を読んでいると、一之輔師匠が、普段どこに意識を持っていき、何を拾っていきているのかというのがわかる気がしました。

「春風亭一之輔 いちのすけのまくら」笑気かぐわしい、一冊です。


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