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こんな状況だからこそ、笑い飛ばす場を上野から。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。えー、我らがうららか亭正太郎クラス、微妙な時期であることは重々承知の介ではございますが、4月19日(日)13:00〜落語発表会を開催させていただきます。場所は前回に引き続き落語発祥の地、稲荷町は「下谷神社」です。登壇者一同、万全の準備とお客様の安全を第一に考えて開催させていただきますので、何卒ご容赦とお運びのほど、端から端まで、ずずズィーっと!よろしくお願い奉ります。

この春風亭正太郎クラスは、今回で5期になります。僕は1期から参加しているので、かれこれ3年目になりますか。真田小僧、鈴ヶ森、強情灸、替わり目、堀之内と。一番最初の「真田小僧」は生らくというまた違う教室で習ってましたが、正太郎先生仕込みのネタも着実に増えて参りました。先生のネタで好きなのは「反対俥」や「鼠穴」「船徳」だったりするのですが、やりたいと思うのは滑稽話が多いです。自分の性に合っていると感じます。

落語で滑稽といえば「与太郎」が出てくる話が多いですが、僕は与太郎の愛すべき馬鹿さ加減というよりは、普通に振舞っているけど、ちょっと抜けている「泥棒」が出てくる話が好きです。習ったものの中では「鈴ヶ森」ですね。抜けてる泥棒の親分子分のお話です。今回選んで稽古しているのは「夏どろ」。少し季節が早いですが、ある貧乏長屋に忍び込んだ泥棒と家主の織り成す物語です。隠と陽の対比をクサイぐらいに描き出したいと思います。

精一杯の春に届ける「夏どろ」。一門、笑顔の増える世の中にしたい気持ちでいっぱいです。
ぜひ、お誘い合わせの上、ご来場のほどお待ちしております。

▼アクセス
http://shitayajinja.or.jp/access

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Youtu場er、という劇場に登場した古典芸能。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。今日は落語の稽古日でした。銀座線に乗って稲荷町に着くたびに、この町の空の色が好きだなあと思います。あ、大体夜なんですけど、まあ雰囲気ですね。稽古場となるうららか亭は、駅から徒歩3秒ぐらいの好立地で、高湿気。ムンムンとしたむせかえるような階段で、饐えた匂いを嗅ぎながら2階に上がると、学舎があるわけです。4月19日の発表会に向けて、残り2回の稽古、大事にやってきました。

先生にそれとなーく、仕事大変ですよね、コロナウイルスの影響でと話しかけると、芸人さんにとっても本当に死活問題だと痛感しました。様々な落語会が延期になり、中止になり、それぞれの活躍の場、いや飯の種を奪われている現状。宝塚が興業をはじめましたが、賛否両論あるようですが、自分がどちらの側の立場にもなってから、意見を言うようにした方がいいなと思っています。というかそうじゃないと簡単に意見しちゃダメです。

こういう時こそ、テクノロジーの力や芸術を守る力のある人たちが、コトを起こして文化を支えていく動きができないものかなと思います。資本主義社会に対抗するのってアートですよ。日本人なら特にアイデンティティを保つ骨格となる伝統芸能は、いの一番に守るべきコンテンツです。これが結局差別化になり価値になり、勝ちに繋がる。いや勝ち負けの問題ではなく、心の豊かさになるということですかね、お金で買えない充足感。

春風亭正太郎先生が、Youtubeをはじめました!見応えのある本格派!
テレワークで時間もできたし、心に栄養、ハートの筋トレをいたしましょうじゃありませんか。
https://youtu.be/8n5XrARsniA

チャンネル登録お願いいたします!
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首なが鳥と言われていた名鳥のお話しを迷調子で。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、第26回あそ美の落語会での落語が無事御開きとなりました。ご来場のお客様、誠にありがとうございます。昨年の10月にゲスト出演させていただいたこの会、今年からレギュラーで参加させていただく運びになり、ご縁に感謝しております。所属メンバーの方々はもともと、ある落語教室の御同朋で、クラスが終わってからも定期的に発表の場を設けようと「あそ美の落語会」を発足されました。年に6回、偶数月のはじめの日曜日ということで年間スケジュールを組んで、運営しております。最年長の82歳の大ベテランをはじめとして個性豊かな諸先輩方ばかりです。皆さんの幾つになっても向上しようとする心は、とても勉強になります。渋い「噺」の選択も注目のしどころです。「紫檀楼古木」や「鼻利き源兵衛」、初めて利きましたよ。音源は小さん師匠の全集にしかないそうで、その全集をその一話のために買った(しかもセット売り!)というから本気度が伝わります。

かくいう僕は、「つる」をさせていただきました。この話は、あわて者の八五郎がご隠居の家にモノを訪ねに行くところから始まるのですが、前座噺でありながら工夫のしがいがある面白い話です。おうむ返しというジャンルです。覚えた話を他の人に聞かせる時の、いい加減さが面白いところです。よく先生に人物描写をしっかりするようにと言われます。それは、その時にそのキャラクターがどのような気持ちで「話す相手を見て」その「関係性において」言葉を発しているのかということと理解をしています。「つる」は複雑な人物像を描くことをしなくても話がポンポンと進んでいく反面、八五郎の「憎めないあわて者」の感じや、「本当は適当なんだけど格好つけたいご隠居」の人物をきちんと伝わるように描いて行きたいです。さて、4月は久々の「真田小僧」に挑戦します。落語デビューとして練習したこの話。生意気な金ぼうは素直な自分には出しずらいですが(笑)、嫌味なく小賢しく作っていきいと思います。

次回は、4月5日(日)12:30~、両国亭 あそ美の落語会にお越しください!

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正太郎友の会会報誌からの奇妙な物語への扉。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。春風亭正太郎友の会会報誌2019年第6号が届きました。この会は年会費2000円。入会すると会報誌が年に4回、友の会主催の落語会が100円割引、さらに友の会会員限定の懇親会にも参加できるお得な春風亭正太郎応援の会です。この会報誌はA4両面カラーで正太郎さんからの挨拶や、落語会にかける意気込みや懇親会の報告など掲載されるのですが、今回の新企画「差し入れ歓迎!正太郎のお気に入り」がとても心に響きました。映えある第一回に正太郎先生の分筆で綴られるのは、食へのこだわり「駅弁」。噺家稼業は移動が多くその楽しみの一つが長距離列車で食べる「駅弁」。通常1,000円はくだらないコストパフォーマンスの悪いこの「駅弁」 の選択を間違えると、とんでもない損失。その後のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではない大事な決断であると、この文章を読んで感じました、真剣勝負そのものであると。

この時の舞台は東海道新幹線。正太郎さんが選んだのは860円の崎陽軒のシウマイ弁当。名実ともに神奈川県横浜を代表する四番バッターとも言えるお弁当です。さて、ここから正太郎流のシウマイ弁当の楽しみ方を詳細にお伝えしたいのですが、それは会に入っていただいてからの楽しみに取っておいていただいて、ここではこの時に閃光の様に脳髄に思い出されたある「番組のある回」のことをお伝えしたいと思います。それは、世にも奇妙な物語「夜汽車の男」と言うタイトルです。国民的なミステリー番組である世にも奇妙な物語の中でも、一際異彩を放つこの回。いや批評家の間ではどう語られているかは知りませんがとにかく僕はこのお話がとても好きで、表現手法の勉強をさせていただいた作品です。主人公は、名優、故大杉漣さん。早すぎるその死に多くの方が惜しまれましたがこの作品を見るとまたその喪失感にさいなまれます。大杉さんが、ある列車に乗り込んで駅弁を食べる。それだけの回です。終始モノローグで語られるストーリー、そして最後に訪れるオチ。ぜひGoogleで「大杉漣 夜汽車の男」と検索して見てください。

と、ふとした事で過去の映像作品への思い出が引き出された今回の会報誌、カピバラ通信。この他にも正太郎先生直筆の四コマ漫画に公演情報、近況報告なども載っていますので、ぜひお手に取れるよう、お仲間にお願いいたします。あ、11月11日にご子息も御生れになり、誠におめでとうございます!

友の会はこちらから。

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百貨店の舞台には、非売品の話しが舞う。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。師走の師匠の持久走!春風亭正太郎百貨店5夜が無事に納まったようでございます。正太郎先生、スタッフの皆様お疲れ様でした。二夜を狙って購入したチケット。しかし直前で仕事が予定と被りなんとかやりくりを進行。チケット販売のオフィスエムズさんに相談したら、三夜に振り替えてくれるとか言って、もう最高でした、どうもありがとうございます。普通は払い戻しも無理だろうに、ファンになるご対応ですよ、ええ。ゲストは五街道雲助師匠。正太郎先生のお師匠の正朝師匠もファンというぐらいのダンディな、重鎮です。今回初めてネタを聞いて、古典を汚さないと言われるそのスタイルに、多くの人が惹きつけられる理由がわかりました。

ネタ出しの正太郎先生は、鼠穴。金を無心にきた弟に3文渡して、頑張れ!というメッセージを託した兄様の厳しさと優しさの同居する話っぷりがじんわり染み入る人情話でした。なんだろう、一部ネタバレを含みますが、弟が自分の蔵が2つ燃て、あと一つ残っている!という時のすがるような声と姿。結局、使用人達の命は助かったので、それは何よりと強がりながらも安堵を見せる弟は、強く優しい指導者のイメージが色濃く出ていました。先生誰に教わったのだろうか。まだまだ全然理解できていないですが、批判を承知で感じたことを言うと、落語のネタは、向き不向きがあってその内容をどれだけ自分が腹落ちして描けるか、ここが勝負の分かれ道だなと思いました。

あ〜コ〜ドレスな、二人ぃ!
http://shoutarou.com
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