SSブログ

SWAの正式名称をもうなんだかわからないぐらいに面白い話。 [涙活]

IMG_7478.jpg
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、新作落語会「SWAリターンズ」を観賞して来ました。実に8年ぶりとなる、マニア垂涎の落語会。座長の春風亭昇太師匠をはじめ、柳家喬太郎師匠、林家彦いち師匠、三遊亭白鳥師匠と豪華メンバーが繰り広げる連歌のような寄席、めちゃくちゃ楽しかったです。昇太師匠は落語芸術協会の会長であり、新作落語の名手、ということは存じ上げていたのですが、実はネタを聞くのは初めてでした。いやあ、さすがトップランナー、トップガン、トッポジージョ!めちゃくちゃ面白いし、なぜか艶っぽい。悪ふざけを真剣にやると色気が出てくるのかしらん。そんな気持ちにさせる高座でした。

そして、お目当の喬太郎師匠の女性の描き方の精緻なことと行ったらwwwあったこと無いのに、その女性キャラクターを昔から知っているような、高校の同級生が成長して現れたかのような、そんな不思議な親近感を覚えましたね、ええ。ずっと頬杖ついているところ、瞬き、細部まで伸びきった指の動き。どれだけ女性を観察したらあんなことができるのだろうかと、もうね、性転換手術を考えたんじゃないか!?ってぐらい艶のある話でした、オチと伏線も最高。そして彦いち師匠がさらにそれを広げ、最後に白鳥師匠が「全てを回収する」クローザーというかブルドーザー。あんなチームワークができたら、世の中楽しくってしょうがないです。

尊敬する師匠方がまた増えました。

nice!(1) 
共通テーマ:旅行

ビジネスマンと話し手の二面性との向き合い方。 [涙活]

yukillowSDIM2460_TP_V.jpg
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言う諺がありますね。この諺が生まれた当時はその通りだったのかもしれません。ただし時代が変われば環境も変わります。今なら、二兎を捕まえることだって、テクノロジーのおかげで簡単にできるようになったかもしれない。一兎は自分が追って、もう一兎は走りながらスマホを使ってドローンで捕獲みたいな。だから、興味があることができたら、二兎でも三兎でも追ってみればいいと思います。対象物との距離はそれぞれ違うかもしれない。Aには近いところにいるけれど、Bはまだぼんやりと背中が見えているだけかもしれない。でも、追い続けていればいつかは、たどり着くと思うんですよね。追っているわけですから。何が言いたいか。そう、人生100年時代と言われて、副業や複業が世間を賑わしている今、自分がトライしている「ビジネスマン」と「話し手」の二つの顔を追う効果と現実について書いてみます。これから何かを始める人にとって、また今、始めたけれど壁にぶつかっている人にとって、何かのヒントや役に立てたら本望です。もちろん、自分も全然まだまだなので、、、この事を書いて見て前に前に進んで行きたいと思います。

●仕事と私事のバランスの良い取り組み方。

もちろん世の中何が起こるかわからないので、安定した仕事なんて無いのですが、まあサラリーマンは比較的安定していると思います。毎月決まった給料が入ってくると言う意味においてですが。僕の場合は広告の営業マンとして、都内で週5日会社に通って働いています。時には土日にイベントがあったりして出勤をしたりもしますが、概ね週5日勤務、週2休日というライフサイクルです。

一般的にマスコミ業は忙しいイメージがありませんか?この忙しいと言うイメージをどう捉えるかによるとは思うのですが、「長時間労働」と言う時間の概念で考えるのであれば、まだまだ忙しい業界と言えると思います。でも、企画を考えるために本屋に足を運んだり、新しくオープンした施設を見て回ったり、話題の映画を見たり、それもアウトプットに繋がれば立派な仕事になりますので、例えば場所の制約を受ける仕事とは、忙しいとは言えその中身は大分異なってくると思います。

僕は広告営業を広告枠を売るスペースブローカーと思っていないので、今はほとんどの皆さんがそうだと思いますが、顧客の課題を解決する医者のような存在でありたいと思って活動しています。これは確か佐藤可士和さんがおっしゃっていた言葉でとても感銘を受けました。佐藤さんと比べたら、自分は薬を取りに行くだけのことしかできないかもしれませんが、少なくとも全力で走って取りに行って、1分1秒でも早く届ける。これも顧客にとっての価値だと思い行動するように心掛けています。

一方の泣語。仕事が終わってからの時間や、有給休暇を利用したり週末の活動になるので、営業マンとしての仕事とはかける時間の総量が異なります。なので、取り組んでいる時の質を上げることが絶対的に必要です。後は隙間時間を活用することで、少しでも量も積むことをしています。僕は駅までの道、駅から会社までの道に落語を聞きます。落語は長いものだと1時間かかるものもありますが、ほとんどがマクラを除けば15分以内で終わるものが多いです。

今はYoutubeでも色々な方の落語を聞くこともできますし、僕は一之輔師匠のCDを借りてきてiPhoneにDLして良く聞きます。ポイントは集中して聞くこと。もちろん歩きながらだから、周囲に気を配らないと怪我をするし、事故を誘発するのは良く無いですが、聴覚だけは話に集中する。これをやると噺家さんのセリフの強弱や間、空気感が感じられるようになります。このセリフは大事だから、直前の言葉より大き目に言っているなとか、ここは聞かせたいからゆっくり喋っているなとか、間を空けたななどです。

人間ってすごいなと思うのは、毎日数分だけでも続けているといつの間にか頭に話が入ってきているのを実感するタイミングが訪れます。リズムが刻まれるんですよね、話の。ずーっと水が1滴1滴ポタポタと落ちているだけで、いつの間にか石を凹ますみたいな。自分の体の中にもこの音が刻まれていきます。そうなるとシメたもので、次はそのセリフを書き起こしてプリントアウトして発話すると、抜群に覚えが早いです。僕はオリジナルの泣語も自分で録音して自分の声を聞いて、内容と台詞回しを覚えるようにしています。

次回は、この二つの活動のクロスオーバーするシーンについて書いてみます。
nice!(0) 
共通テーマ:旅行

1年ぶりの凱旋LIVE。さて来年は?で、鬼を泣かそう。 [涙活]

IMG_7049+.JPG
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。11月1日(金)「第5回 泣き唄×泣語LIVE」無事にお納めいたしました。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございます。第4回のセロトニン道場から神保町の楽器カフェに会場を移して行った今回。実に1年ぶりとなる第1回同LIVEからの凱旋イベントとなりました。いろいろなところで言われていると思いますが、1年間とは実に早いものですねぇ。このイベントは2ヶ月に1度のペースで行っていましたが、あっという間に1周しました。メンバーであるシンガーソング泣イターの松本隆博さんがよく「LIVEは積み重ねてアップデートしなければいけない」とおっしゃります。例えば、物理的なことではプロジェクターの位置や、マイクの配置、高座の高さなどセッティングに際にして「積み重ね」ておくことで作業が効率化されます。僕らのLIVE内容も、同じことをやるのではなく、定番があってもいいから、少しでも新しい要素をプラスする、チャレンジする、しなければならない!と、鼓舞してくれます。僕は、回を重ねることも尊いと思いますが、やるからにはそれ以上を求める真摯な姿勢に大変共感しております。

さて、そんな状況での年内最後のLIVEとなりまして、僕はといえば「涙にまつわる話」と泣語を2本させていただきました。1本は時代物。徳川家康と鳥居元忠の今生の別れの一節です。もともとこの話は、史実として知る人ぞ知るお話ではありますが、僕はアレンジが好きなので、元忠を主君とする一兵卒が、主君に従って自分も死地に赴くことが決まった慌てふためきを前半の笑いどころとして作り仕立てました。これまた松本さんがよくおっしゃるのですが、やっぱり「落差」だと。松本さんも、曲自体は泣かせる曲ではあるが、合間のMCでドンドン笑いを入れて行く演出です。笑いから一転して、泣きに入るというような、感情の振れ幅が強いほど、人は感動すると、そうおっしゃっていました。それを聞いてから、僕の話では前半に隙あらば笑いの要素を入れていこうと、今までの話を作り変えています。独白だったところを、相方を入れて会話にして「ボケたり、突っ込んだり。そんな話の緩急を考えることがいまでは心地いい時間となっています。稽古はしんどいですが、我ながら面白い掛け合いができた!と思ったときは、気分がいいです、とても。

さて、もう今年の締めの話をして恐縮ですが、このLIVE。来年はどんなLIVEにしていこうかしらん。僕もメンバーの一人として、日々進化と変化を体現していかなければ、いつ「あ、出なくていいよ」と言われるかもしれないので、楽しむのはもちろんですが、その中でも緊張感を持って、新しいことに挑戦していきたいと思います。敬愛する本田圭佑選手も「僕は挑戦している方が好きですし」と言っていますしね、響きますよ。やはりあの姿はね。ということで、益々のパワーアップLIVEを期待してくださいませ。どうぞよろしくお願い申し上げます。
nice!(0) 
共通テーマ:旅行

聞き手の喋りに、話し手が力をもらう場所。 [涙活]

IMG_7152.jpg
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。グループリビング綾瀬での落語会が無事にお開きとなりました。お聞きくださった施設の皆様、誠にありがとうございます。落語教室の先輩である「稲荷亭みかん」さんに誘われて参加したこの落語会ですが、とても楽しんで出演させていただきました。高齢者施設は、コンディションも、マインドも様々な方々がいらっしゃいます。それこそ、ただ聞いているだけでもツライ体調の方もいるわけです。よっぽどの方はもちろん「いや!寝ててください!話しなんかどうでもいいです!」となりますが、そこまででない方にはなんとか楽しんでいただきたい。「今日、霊太郎っていうやつの話、ちょっと良かったわ」と思ってもらいたいという思いでやっています。高齢者施設ってどうしても娯楽が少なくて、ずっとテレビがつけっぱなしっていうところも多いですよね、なんかそういう受動的なものじゃなくて、能動的に話を拾ういうか、表情に目を配るというか、そういった意識を使っていただくお手伝いがしたですね。リハビリ。そうすることで、きっと今良く無いものも、将来良い方向に変わるはずなんですよね。

僕は、今回トリを取らせていただいたのですが、いや話が上手いからとかじゃ無いですよ、一番遅く行ったからです(笑)。あ、遅刻ではなくはじめからそういう話だったのでね、大事な用事がったんですよ、いや、そういうと落語会は大事じゃ無いのか!と言われそうですけど、そんなわけないじゃ無いですかっ!あんまりいじめないでください、ええ。とにかく、トリで20分ぐらいでとお願いされたのですが、もう20分のネタなんて無いわけですよ。これはまずなと、、、でウルトラCで1本で20分足りないなら、2本やればいいじゃん!と思いついて、泣語と落語1本ずつやりました。そしたら、おじいちゃんもおばあちゃんも泣語知らないもんだから、「これも笑う話だよね?」というマインドセットなので泣かそうと思うシーンでも「笑う」んですよ。「あはは、おばあちゃん亡くなっちゃったよ!ははは」って。ちょっとショックと言うか、これが本当の笑いだったら「なんてサイコパスなんだ」とゾクゾクっとしましたね演じながら(笑)落語の方は「子ほめ」をさせていただきました。そそっかしいおじいちゃんは居ませんでしたよ、会場には。

途中、「おしり痛い…」と席を立ったおじいちゃんがいたり、ほかの方のウーと言う唸り声に「うるさい!」と怒鳴ったおばあちゃんがいたりと、芸人を飽きさせない観客の皆さんでありましたが、とても気持ちよくやらせていただきました。最後に、「面白かったです、また来てください」と車椅子のおばあちゃんに言われたら、これはまた行くしかないだろう!と逆にエネルギーをいただく一席となりました。どうもありがとうございます!

nice!(0) 
共通テーマ:旅行

お江戸両国亭での落語会は気持ちが入ります。 [涙活]

IMG_6692.jpg
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、ゲスト出演させていただいた「第24回あそ美の落語会」無事に終了いたしました。ご観覧の皆さまどうもありがとうございます。午前中の雨が続くのを少し心配しましたが、午後はちょうど上がり良い足元となりました。それにしても両国亭はいい会場ですね。高座は既存設置で、椅子の片付けもせずとも大丈夫、楽屋も男女分かれていて畳に姿見も完備。演者にとても優しい会場ですよ。この会には、アマチュア落語家のみずどり家 梅一さんにお声掛けいただき参加させていただきました。元々は、とある落語教室の卒業生が集まって定期的に発表会をしようという試みから始まったとか。レギュラーメンバーは決めつつ、毎回ゲストを誘うことで刺激を加える方法で会を構成をしているそうです。変化があっていいですね。

IMG_6688.jpg

メンバーの最高齢はなんと88歳とのこと。すごい…。この日も82歳の方が高座に上がっていました。どれだけ歳を重ねても高座に上がるという心意気と、それを可能にする落語の柔軟性、両方素敵ですね。「生きがい」にもなることができる伝統芸能なんてそうそうないですよ。自分がやるという観点からですね。僕のこの日のネタは「転失気」。ある和尚さんが「転失気」という言葉がわからないけれど、知ったかぶりをして失敗する滑稽話です。テンポがいいので演っていて気持ちがいいネタです。また、子供にもわかりやすく、子供が好きな少々下品な(笑)ネタなので、今度は幼稚園児や小学生にも聞いてもらいたいなと思います。そういえばラクビーW杯の日本の快進撃が止まりませんね。僕は、ラクビーは初心者なので知ったかぶりをしないように気をつけます。

nice!(1) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。