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【映画感想】人が、人であらざる者に非人道的になるのはいかがなものか。 [映像]

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ブレードランナー2049を観ました。ずっと観たかった映画ですが、アマプラでは対象ではなくようやく重い腰を上げてTSUTAYAでDVDレンタルです。ひさびさにDVDを借りるという行為をしたなと思います。店舗には偶然遭遇の良さがありますね。本屋に通って雑誌のヘッドラインや平積みの書籍を眺めるのと同様の刺激がありました。

さて、1982年に公開の前作ブレードランナーから実に35年の時を経て制作された今作。前回は2019年の未来世界の設定でしたが、もう過ぎてますね…でもまだあんなに精巧な人造人間=レプリカントはいないですが。今作は2049年の設定です。実際の2049年には車、空を飛んで欲しいなぁ。テスラガンバレ!

※以下ネタバレを含みます。

人造人間がもし子孫を残せるとしたら。昨今のバイオテクノロジー領域に問題提起をする作品でした。クローンがもし誕生したとして心を持つことは良いと思いますが、それを作った人の恣意により利用されるとなると話は別です。利用されるのであれば自由がないとしたらそれは道具と何ら変わらない。お掃除ロボットの丸型と一緒です。戦争にも利用されると思います、となると戦争は単なるゲームになる可能性がある。もちろん核ミサイルで全てが滅するのもコンテニューのないゲームではありますが。

本作でライアン・ゴズリング扮するKが、自分の出自で悩む姿とAIメイドに恋愛感情を抱く姿は全く滑稽ではなく、自分が登場人物として劇中に居たとしたら、彼の話をどのように聞き、どんな声をかけるか考えました。人間の友達にするのと同じことができるのだろうか。

一方、ハリソン・フォード(デッカード役、前作の主人公でレプリカント)が死んだはずの恋人レイチェル(ハリソンの恋人役のレプリカント、二人は前作で子どもをもうけている、レプリカントなのに!)のクローンを拒み、自分の娘を愛するからこそ会わないという選択を取り続けた行動は、レプリカントが持つ心の自由を表していました。もし最愛の子供が、事故で亡くなったとして、その細胞からクローンで蘇ったとしたら同じように愛せるのか、そんなことを思いました。

良くも悪くも人の一生は、一度きりで、もっと言うと今日の自分はその瞬間だけがリアルであり、それ以外の過去未来は作られて記憶や別人かもしれません。瞬間瞬間を大事に生きることは人間であることの証明ですかね。

では、また!


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