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NOと言える力を、脳にエネルギーを! [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。最近見直されていますよね、ラムネ。ぶどう糖90%という圧倒的なエネルギー力を武器に、ロングセラーとしての子供のお菓子というポジションから、ビジネスマンや受験生まで幅広い「デスクで戦う人たち」へ向けての「いわば食べるエナジードリンク」のポジションに収まりつつあります。僕も例に漏れず、今年の後半あたりから毎日ポリポリ食べて、鈍い頭の回転にドライブをかけています。12月は特にお世話になりました。忘年会などで前日に結構アルコールを飲んだ次の日に重宝するんですよ。実際に効いているかはさておき、あの砂糖の塊を口にするとまあ反射的に何かしらの脳内物質が出ているわけです、僕の場合。あの匂いと形状は、エネルギーを誘発させるトリガーに間違いなくなっています。

この森永のラムネのいいところは、舌触りが滑らかなところと、粉っぽくないところですかね。まるでおはじきのようなその表面は、薬と見間違うぐらい口腔内に馴染みやすい形をしています。逆に白いラムネでもビニールにくるまって入ってて、その両端で捻られて留められているようなラムネは、個人的にはダメですね。なんか粉っぽくて嫌なんですよね。ラムネと言えば森永。これが僕にはオンリーチョイスです。そういえばこの前、有機ラムネを食べたことがあったのですが、有機ラムネはどちらかといえば、前者の両端ねじりラムネに似ているんですよね。ちょっと不揃いで粗っぽい感じのラムネたちでしたが、味は間違いないです、機会があればぜひお試しください。フリクスやミンティアもいいのですが、最近の脳へのドーピングは、間違いなくラムネです。


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正太郎友の会会報誌からの奇妙な物語への扉。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。春風亭正太郎友の会会報誌2019年第6号が届きました。この会は年会費2000円。入会すると会報誌が年に4回、友の会主催の落語会が100円割引、さらに友の会会員限定の懇親会にも参加できるお得な春風亭正太郎応援の会です。この会報誌はA4両面カラーで正太郎さんからの挨拶や、落語会にかける意気込みや懇親会の報告など掲載されるのですが、今回の新企画「差し入れ歓迎!正太郎のお気に入り」がとても心に響きました。映えある第一回に正太郎先生の分筆で綴られるのは、食へのこだわり「駅弁」。噺家稼業は移動が多くその楽しみの一つが長距離列車で食べる「駅弁」。通常1,000円はくだらないコストパフォーマンスの悪いこの「駅弁」 の選択を間違えると、とんでもない損失。その後のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではない大事な決断であると、この文章を読んで感じました、真剣勝負そのものであると。

この時の舞台は東海道新幹線。正太郎さんが選んだのは860円の崎陽軒のシウマイ弁当。名実ともに神奈川県横浜を代表する四番バッターとも言えるお弁当です。さて、ここから正太郎流のシウマイ弁当の楽しみ方を詳細にお伝えしたいのですが、それは会に入っていただいてからの楽しみに取っておいていただいて、ここではこの時に閃光の様に脳髄に思い出されたある「番組のある回」のことをお伝えしたいと思います。それは、世にも奇妙な物語「夜汽車の男」と言うタイトルです。国民的なミステリー番組である世にも奇妙な物語の中でも、一際異彩を放つこの回。いや批評家の間ではどう語られているかは知りませんがとにかく僕はこのお話がとても好きで、表現手法の勉強をさせていただいた作品です。主人公は、名優、故大杉漣さん。早すぎるその死に多くの方が惜しまれましたがこの作品を見るとまたその喪失感にさいなまれます。大杉さんが、ある列車に乗り込んで駅弁を食べる。それだけの回です。終始モノローグで語られるストーリー、そして最後に訪れるオチ。ぜひGoogleで「大杉漣 夜汽車の男」と検索して見てください。

と、ふとした事で過去の映像作品への思い出が引き出された今回の会報誌、カピバラ通信。この他にも正太郎先生直筆の四コマ漫画に公演情報、近況報告なども載っていますので、ぜひお手に取れるよう、お仲間にお願いいたします。あ、11月11日にご子息も御生れになり、誠におめでとうございます!

友の会はこちらから。

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僕らの商品は、磨き上げられているか?噺家に学ぶ。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。「十八番の噺 落語家が愛でる噺の話」を拝読しました。春風亭昇太師匠、桃月庵白酒師匠、柳家喬太郎師匠、立川生志師匠、林家正蔵師匠。そして気鋭の二ツ目6人。総勢11名が自ら持つオハコの話を語る1冊です。面白い切り口の本ですね。十八番の語源は歌舞伎の市川家に伝わる十八作品の得意芸で箱に入っていたことから「御箱」とも書きます。けれども、十八番の捉え方は十人十色。由来にあるように、箱に入れていたことを考えると、大事にしているつまり、簡単には人に見せないものと想像します。なのでこのテーマで書いてくださいと言われた師匠方も容易には承諾しなかったんじゃないかなと思うわけです。そもそも自分で言わないだろうなと(笑)。読み始めたらやっぱりその通りで、初っ端の昇太師匠から「十八番は自分で言うもんじゃない」と言っています。いいなあ、この流れ。噺家は一つ一つの話に対してのリスペクトが違いますよね。自分たちの商売道具である噺は磨き研ぎ澄まされ、全てが大得意の道具であると。鉋だけ得意です、と言う大工がいたら嫌ですもんねえ。それと同じですよ。

とは言いながらも、それじゃあ出版されている訳がないってんで、読み進めると各師匠方、自分なりの思い入れのある噺を解説してくれてます。中でも特に自分が食いついたのは立川生志師匠。噺は「お見立て」。この話を演るきっかけになったのが、可愛がってくれている昇太師匠の「お見立て」を観て笑い死にするかと言うぐらい笑ったからと言うからいいなあと。やっぱり惚れた人の面白い話聞かされたら自分も!となるに違いありません。この「お見立て」は、サゲでどカーンというものでは無く、杢兵衛お大臣 の訛りとそれに対する喜助のちょこちょこしたやり取りにおかしみが溢れた話で、オチに辿り着くまで息をつかせぬストーリー展開となっています。なんとい言うか、逃れられないジェットコースターかお化け屋敷に入れられて喜助が追い詰められていくと言うような感じです。強い田舎者の古くからあるイメージの中に、現代版のくすぐりをちょこちょこと入れようとする立川生志師匠のチャレンジングなところと、それを戦略的に3回入れ込む計算高さに、プロは流石だなあと思うわけでありますよ、エエ。

普段知ることのできない、噺家さんの「商品=話」への向き合い方について、とても勉強になる1冊でした。この本にご縁をくれたNさん、感謝いたします。

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百貨店の舞台には、非売品の話しが舞う。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。師走の師匠の持久走!春風亭正太郎百貨店5夜が無事に納まったようでございます。正太郎先生、スタッフの皆様お疲れ様でした。二夜を狙って購入したチケット。しかし直前で仕事が予定と被りなんとかやりくりを進行。チケット販売のオフィスエムズさんに相談したら、三夜に振り替えてくれるとか言って、もう最高でした、どうもありがとうございます。普通は払い戻しも無理だろうに、ファンになるご対応ですよ、ええ。ゲストは五街道雲助師匠。正太郎先生のお師匠の正朝師匠もファンというぐらいのダンディな、重鎮です。今回初めてネタを聞いて、古典を汚さないと言われるそのスタイルに、多くの人が惹きつけられる理由がわかりました。

ネタ出しの正太郎先生は、鼠穴。金を無心にきた弟に3文渡して、頑張れ!というメッセージを託した兄様の厳しさと優しさの同居する話っぷりがじんわり染み入る人情話でした。なんだろう、一部ネタバレを含みますが、弟が自分の蔵が2つ燃て、あと一つ残っている!という時のすがるような声と姿。結局、使用人達の命は助かったので、それは何よりと強がりながらも安堵を見せる弟は、強く優しい指導者のイメージが色濃く出ていました。先生誰に教わったのだろうか。まだまだ全然理解できていないですが、批判を承知で感じたことを言うと、落語のネタは、向き不向きがあってその内容をどれだけ自分が腹落ちして描けるか、ここが勝負の分かれ道だなと思いました。

あ〜コ〜ドレスな、二人ぃ!
http://shoutarou.com
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SWAの正式名称をもうなんだかわからないぐらいに面白い話。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、新作落語会「SWAリターンズ」を観賞して来ました。実に8年ぶりとなる、マニア垂涎の落語会。座長の春風亭昇太師匠をはじめ、柳家喬太郎師匠、林家彦いち師匠、三遊亭白鳥師匠と豪華メンバーが繰り広げる連歌のような寄席、めちゃくちゃ楽しかったです。昇太師匠は落語芸術協会の会長であり、新作落語の名手、ということは存じ上げていたのですが、実はネタを聞くのは初めてでした。いやあ、さすがトップランナー、トップガン、トッポジージョ!めちゃくちゃ面白いし、なぜか艶っぽい。悪ふざけを真剣にやると色気が出てくるのかしらん。そんな気持ちにさせる高座でした。

そして、お目当の喬太郎師匠の女性の描き方の精緻なことと行ったらwwwあったこと無いのに、その女性キャラクターを昔から知っているような、高校の同級生が成長して現れたかのような、そんな不思議な親近感を覚えましたね、ええ。ずっと頬杖ついているところ、瞬き、細部まで伸びきった指の動き。どれだけ女性を観察したらあんなことができるのだろうかと、もうね、性転換手術を考えたんじゃないか!?ってぐらい艶のある話でした、オチと伏線も最高。そして彦いち師匠がさらにそれを広げ、最後に白鳥師匠が「全てを回収する」クローザーというかブルドーザー。あんなチームワークができたら、世の中楽しくってしょうがないです。

尊敬する師匠方がまた増えました。

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ジョークにならない、濃いメディアン。 [映像]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。皆さんのお宅にはサンタクロースは来ましたか?うちにもサンタクロースさんがやって参りまして、あわてんぼうの息子はサンタさんへのプレゼントのお願いを「早く決めすぎて」て、クリスマス当日には「息子の欲しいものが変わっている」という微笑ましい事態になり、「サンタさんがプレゼントを取り違て置いてった」というハプニングが起こっていました。サンタさん、大変だなあ。さて、遅まきながらジョーカーを見ました。ホアキンフェニックス主演、ロバートデニーロも出演する、あのダークヒーローの大作です。僕の中のジョーカーと言えばダークナイトの時のヒースレジャーなのですが、あのヒースを超えるんじゃないか!?というぐらい、のめりこんだジョーカー観でした。ホアキンフェニックスやるなあ、サインのイメージしかなかったけど、本当に素晴らしい演技でした。あ、そういえばサインの時の父親役デニーロですね。仲いいのかな。

 

ジョーカーの笑いに込められた秘密、バットマン本線につながる伏線、過去を回収していく作業。ストーリーもさることながら、アーサー(ジョーカーの本名)の徐々に壊れていく精神世界、いや既に壊れていたのかもしれないその瞳の奥の黒い靄、そして後半になってくるにつれて増してくるあのカリスマ性。やばい、やばすぎる。精神衛生上決して正しいとは言えない、ムーブメントとというか波が自分の中にも渦巻くのがわかる気がします。暴力描写は押さえているのに、R15指定なのが良くわかる。あまり、純粋な子供は見ると良くないかもしれないです。いや、逆を返せばそれほどまでに、迫力と緻密さと、影響力がある映画なんだなと再認識します。ポップコーン無しで見るのがおすすめです。だって、絶対ポップコーン減らないもの、目が釘付けで。

 

笑うしかない男の、人生。

彼をピエロにするのは、自分自身、そしてあなた自身。

 

1月にDVDリリースのようです!


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冬に咲く五輪の噺。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。12月は恒例の春風亭正太郎五夜、正太郎百貨店がございます。去年も楽しませていただきましたこの口演。我らが正太郎先生がゲストの師匠方々をお呼びしての五日連続の口演です。正太郎先生が一番好きなキャラクターは金坊だそうで、残念がらこの五夜の演目には金坊が登場する噺がございませんので、更なる機会にお楽しみいただきたですね。もちろん「五夜全てに行くっしょーっ」と言うのが正解だとは思うのですが(笑)、流石に全ては…というみなさま、二番煎じ、百川、鼠穴、三枚起請、文七元結の何をお選びいたしますでしょうか。悩みますねぇ。

大ネタ人情噺「文七元結」を狙いたいのは当然なのですが、ここは敢えての「百川」にスポットをあててご紹介します。百川は古典落語の一つで、平たく言うとある聞き間違いから始まる、珍問答の滑稽話です。序盤正太郎先生演じる百兵衛のスットボケ具合と、若い衆の狼狽ぶりのコントラストが見ものです。よくカピパラに例えられる正太郎先生ですが、その目ヂカラはかなりのもの。若い衆のそれぞれのキャラクターの目の感じに見入ります。後半、お医者さまが出てきますが、百兵衛の言葉に驚くシーンも格別です。お医者さまのあの偉そうな感じ、いつもながらに重みを感じる瞬間です。

と、僕の好きな一席の見どころをご紹介させていただきました。ぜひ、今年の締めくくりの五夜。思い思いに楽しんで参りましょう〜。

●チケットはこちらから。
https://www.mixyose.jp/mix/
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