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新しいYoutube企画をはじめました。 [映像]

こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。新しくI name YouというYoutube番組をはじめました。英語名に日本語名、漢字を当て字する番組です。漢字にはそれぞれ意味が込められています。その込められた意味を説明し、そして何故その漢字を選んだかをお伝えしていきます。

僕は以前バックパッカーとして世界を旅する中で多くの人に出会いました。感謝の気持ちを表す術として物やお金などを持ち合わせていなかった僕は、漢字名をプレゼントをしました。すると、さらにコミュニケーションが広がり、より深く相手と繋がれたのではと感じました。

人は生まれて初めてもらうプレゼントは、両親からいただく名前です。自分が名付け親だ!という大それた気持ちはありませんが、自分の感謝の気持ちを表す方法として、英語名に漢字を当ててプレゼントするというのは、形ある文化交流であると思っています。

このチャンネルを通して、異文化コミュニケーションをとることの楽しさを視聴者の皆さんに感じていただけたら嬉しいです。そして、一人でも多くの人が、人種のことなる友達を作り、未来を楽しく豊かに過ごしていけたらいいなと思っています。友達は大事ですから。

make friends, make future!

https://www.youtube.com/channel/UC6qAJqSrwkX6yMb9nfH-nsQ?view_as=subscriber
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【我孫子エール飯】焼鳥のオーダーに潜む知恵比べ、店主の真意と踊らされるマリオネット! [日常]

 「早く行ってきてよ」妻は詰るように言った。「わかってるって」そう返しながらも僕は目線を寸分たりともスマホから離せなかった。まるで眼球がじわりじわりと乾いていく時間を心待ちにするかのように、ぱっくりと開いた瞼は重力に逆らいながらまなこを剥き出しに保っていた。僕のスマホ画面には、あるLINEアカウトから送られてきた一枚の画像が強烈な光を放っていた。いや、光自体はアイフォンの自動設定なので、厳密に光量が変わってることはないのだが、それほどまでに、この画像は大きな課題を僕に投げかけていたのだ。別に衝撃の画像、例えば往年の雛◯あ◯こさんのグラビアという訳ではないのだが、ある文脈から受け取った画像とすると、例えるなら、このたった1枚の写真にフレミングの左手の法則ほどの謎が詰まっていると言っても過言ではなかった。

 「どっちだ、、、どっちが正解なんだ…」金田一少年になったつもりで頭をガリガリとかく。いや悲しいけれど僕は中年だなとすぐに思い直す。いや、待てよそう言えば堂本剛くんが金田一やってたな、懐かしいな、ともさかりえさんとね、古尾谷さんいたなー。と、すぐにまた思考があらぬ方向に霧散する。この集中力の無さをどうにかして欲しい、NASAにどうにかして欲しい、いやむしろNASAに入りたい。誰か、誰か教えてくれ!僕は自分に課せられた究極の選択に、まるでコーナーに追い詰められたボクサーのようにただただ何もできずにいた。しかし、残念ながらこの試合にゴングが鳴ることはない。

 時間を5分戻そう。毎日17時を回ると我が家はソワソワしてくる。別に全員がトイレに行きたくなるとかそういう訳じゃぁない。晩御飯だ。自粛自粛の毎日では食べることぐらいが楽しみで、それこそ「今日は何?カレー?」とカレーをオーダーしてもカレー嫌いの妻は絶対に作ってくれないのを知りつつも、聞いてしまう自分がいた。あえて違うとわかっている「カレー?」と聞いて、違う答えを受けるときの気持ちは、いわばドリフターズのタライが落ちてくるアレに似ている。あーやっぱりきた!的な、待っていた!的な。志村!後ろ!後ろ!的な。カレーじゃないという答えは、がっかりするそれなんだけれども、その裏切りが欲しい、お約束という関西芸風だ。僕は千葉県人だが、その気質を持っていることに誇りを感じている。そして、もし妻が「よくわかったわね、今日はカレーよ」と(まあこれは首相の国籍がインドにならないと実現しない、あ、ネパールやスリランカならその可能性もある)言われたら、「お、おう…」と少し困ってしまうだろう、現金なものだ。そしてそんな妻の今日の答えは「焼き鳥を買ってきて」だった。

 「焼き鳥を買ってきて」。素人がこのたった9文字に込められたミッションを理解するのはたやすくない。いや、イーサンハントでさえ難しい。なぜか?そこには隠れた前提があるからだ。そのまま額面通りに受け取ると、「伊藤!よう、加藤!」(いや変換ミスだ!こんなお店は存在しない)イトーヨーカドーの惣菜売り場に行き、10本980円くらいの焼き鳥パックを買ってくればいいのだらうと思うかもしれないが、我が家は前提が違う。我が家で「焼き鳥」といえば、我孫子ヒルズの眼下の交差点に居する「肉の米松」の1点買いしかない。オッズは0.9で当然すぎて賭けて手持ちの金が減るぐらいのあたり前田のクラッカーだった。この米松さん、面白いことにLINEでオーダーを受け付けている。存在が今風なのである。アカウント画像を見るとメニューが載っている。もも焼き、せせり、ぼんじり、砂肝…。10のメニューが並ぶ、文字だけ。1本ずつオーダーするならわけない。ここから選べばいいだけだ。しかし、奥さんが続けた一言に僕は二の句が継げない衝撃を受けた。

 「5本セットを二つね」。ゴホンセットヲフタツネ。壊れかけたテープレコーダーのような声が頭の中でリフレインする。ヨシツネ様!ヨシツネ様!なんだそれは?そんなのメニューにないじゃぁないか?早馬に乗って、頼朝にでも会いに行きたい。焦りながらも、米松店舗のアカウントを隅々まで確認して見る。アルバムに写真がないか、画像がスワイプできるのではないか。しかし、そんなことは全くない、嵌められているのだろうか…呼吸が荒くなり、疑心暗鬼が顔を覗かせる。「おせえてやろうか…死神だ」柳家喬太郎師匠が耳元で囁いた。時間にしたら15秒ほどだったろう。目一杯深呼吸をして落ち着いた僕はようやく冷静さを取り戻した。大丈夫だ、聞けばいい、恥を忍んで聞けばいいのだ。「そんなのあったっけ?何が入っているっけ?」そうすれば妻は答えてくれる、それぐらいの信頼関係は築いてきている。

 「そんなのあったけ?何が入っているっけ?」と僕は喉を絞りながら切り出すと「あったはずだよ。内容は知らない。LINEで聞いてみて」と奥さんはバッサリと刀を返してきた。ジャックザリッパー、東洋の魔女。LINEでオーダーにLINEで質問か、気がひける。そう思いながらも全く手がかりが無いので彼女の申し出に従うことしかできない。僕は、意を決して初めて米松さんのLINEに「お忙しいところすみません。5本セットの内容は何でしょうか?」と打ち込んだ。ほどなくして、画像一枚と、「本日はこちらの内容です 宜しくお願い致します」の文字が送付されてきた。そして、ここから時計の針が追いついて話題はこの画像に移ることになる。

▼店主からの画像
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 一目見て、「もも焼き・つくね・とり皮・ぼんじり・かしら」チームと「もも焼き・ねぎま・つくね・砂肝・ヤゲン軟骨」チームの2グループであることはわかる。しかしだ問題がある。後者をBチームとするならば、Bチームは商品在庫がある、画像に映っている。しかし前者のAチームの棚は空なのである。果たしてこれでAチームを頼んで、「あいよ!」となるのだろうか。もし気が短い店主だとしたら、「いやAチームの棚は空っしょ!無いでしょ?ちゃんと見てる画像?わかりますよね?」とリプライされでもされたら、僕は涙で前が見えない状態になるだろう。いやだそれは避けたい。仮にオーダーできたとしてももう一つ残る謎がある。ホットケースに掲げられた「タレ」と「塩」の文字。Aチーム側には「タレ」とあり、Bチーム側には「塩」がまるで水戸光圀の印籠のように煌々と輝いている。するってえと何かい?Bチームにいる「ねぎま」は塩でしか食べられないってぇことなのかい?これが最大にして最強の謎だった。セットの内容は決まっていても。タレか塩はどちらも選べるのか!?

 店主が忙しい最中に、何度も質問だけを送ることは避けたかった。「冷やかしなら帰ってくんな!」ど根性ガエルに出てくるウメさんの顔がなぜか脳裏に浮かんだ。ど素人のテイクアウターと思われたく無い、そんな思いも邪魔していた。プライドなんて余計なものだとわかってはいるのだが、果たして…。しかしそんな逡巡をしているうち、もし在庫がBセット1つ切りだったら、すぐに売り切れ御免となってしまうことだって考えられる。チャンスの神様には前髪しかないと聞いたことがある、そしてサウスポーだ、神様は。僕は、意を決してオーダーをすることにした。間違ったって構うものか、失敗があるから成長する、そう僕はプロのテイクアウターとして成長する機会を得られることになる!安っぽい自己啓発本のように自分を鼓舞しながら僕は、スマホの上で指を動かし始めた。

 「もも焼き・つくね・とり皮・ぼんじり・かしらのセットともも焼き・ねぎま・つくね・砂肝・ヤゲン軟骨のセットを一つずつ、両方タレでください。可能でしょうか?」ピコン。ほどなくして返信が来る。「わかりました、19時にお越しください」。悩みに悩んだ末の解答編はものの40秒で答え合わせが終わった。「行ってくる」「まだ行ってなかったの!?」妻は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。ふん、のほほんとしている君にはわかるまい。この焼き鳥テイクアウトにどれだけの読みと戦略の店主との知恵比べがあったのかを。ナイスファイト自分。玄関を出るとあたりはもう暗い。でも不思議と後悔はなかった。自分の中で考えて出した結論に、答えたがでた、それだけで満足だった。「行こう」僕は、晴れ晴れとした気持ちで、誰もいない暗がりの方へ向かって駆け出した。

そして、財布を忘れて、すぐに引き返した。

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▲この味は格別の味だ。

https://www.facebook.com/yonematsu/
*現在の場所は5/31まで。7/1から南口マクドナルド前にご移転です!
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【我孫子エール飯】色眼鏡で見ている景色に、レモングラスはどう映るか。 [日常]

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 「お!これどこの?中華料理えん?」僕は、テーブルの上に鎮座している60度の角度で仕切られた小部屋が並ぶ惣菜セットを見て尋ねた。「レモングラスだよ」妻は、事も無げに言った。レモングラス…頭の中の引き出しからかすかに見え隠れするこの音の並びは、以前レモンと間違えて飲んで唇が炎上したレモングラスオイルの記憶だろうか。「それ、どこにあるっけ?」僕は、もう少し踏み込んで尋ねた。「忘れたの?浜屋の隣にあるアジアンキッチンだよ」妻は、ケーキ屋の店員がポイントカードの期限切れをやんわりと指摘してくれるぐらいのトーンで答えてくれた。ありがたい、これが面倒くさそうな態度だったら、この話はここで打ち切りだ。

 浜屋。僕の大好きな我孫子のラーメン屋だ。我孫子のヒルズ族と言っても過言ではない、グランドレジデンスが見下ろす交差点を駅に向かって登る坂の中腹にあるラーメン屋だ。煮干しベースのスープは絶品で、つけ麺も無意識にそう、向こうから自転車に乗っている人がきたら同じ方向に避けてしまうぐらい自然に特盛を選んでしまうほどの言わば、誘導食だ。ツルツルシコシコの面が、濃厚なスープに絡みつく。たまらない。カウンターだけの店内で大将の顔が世界丸見えテレビ特捜部状態。あの臨場感も、味を構成する要素の一つだろう。オプションの辛子エビがまたね、いいんだよぅ。と、ここまで思考を進めたところで気が付いたのだが、今目の前にあるのは、浜屋のエビではない。そうだ、その隣のレモングラスの海老の唐揚げだ。

 思考を元に戻して、どんな店舗だったかを思い出してみる。少し薄めを開けて、遠くを見通すように。だめだ、ビジョンが浮かばない。次に第三の目を意識してみる、チャクラと呼ばれる眉間の少し上にあったと言われる目は、インドでは赤いペイントで代用されたりもする。この時、ひどく難しい顔をしていたのだろう。見事に懐かない1歳半の娘が、さらに蔑んだ目をしている。娘よ、父親のこの姿をとくと目に焼き付けておきなさい。大人は時に、超越者にならんとすることがあるのだ。時間にして10秒ほどだろうか。思い出した、洋館風のオシャレな建物と、レモングラスという黄色い文字(確かそうだ!)のドアの上の看板文字を。なぜここまで印象に出てくるのに時間がかかったのか、理由は明確だった。あの店舗は外から中が見えないのだ。いや、正確には「僕が見えていない」だけなのかもしれないが(今度確かめないと!)僕の脳裏には、壁側に人の残像はなかった。

 「あーあそこね!レモングラス!」僕は、間の抜けたように声をあげた。妻が今更かよというような顔をする。いいね、予想通りの反応だよベイビー。そうして、ようやくそのレモングラスのオードブルを舐め回すように見据えた。油淋鶏とエビの唐揚げと、生春巻。アジアンキッチンの名前に恥じないラインナップだ。油淋鶏はネギがしっかりと絡みついていて美味しそうだ。海老の色艶も悪くない、私を食べる気!?と赤ら顔で語りかけている、そんな気がする。そして生春巻。ベールのような薄皮をはぎたい欲求にかられるがそんなことをしたら、結界が崩れて取り返しのつかない惨事が訪れるのでそこはグッとこらえて、涙のリクエスト。よし、もう逡巡はいいだろう。食べるぜ!行くぜ!アジアンキッチン!世界への扉をいざ、開かん!

と、思ったら、お仕事のWEB会議開始のお時間〜。

お預け三銃士。すぐには好きにさせてくれないぜ、レモングラス、レモンハート。次は必ず店舗に行きたい。1時間後にようやく舌鼓を打った僕は、そう心に誓った。生春巻は一つだけしか残っていなかった。
https://tabelog.com/chiba/A1203/A120304/12018701/
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