昨日雨が降ったので、巨人伝説が再び浮かび上がった。

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一目見て奇妙な光景だった。エジンバラ。スコットランド第一の都市。僕らの青春の光「トレインスポッティング」で脚光を浴びた街。そのとき小さな街が、大きく見えた。木の上に工事現場用のコーンが乗っていた。きっちりと木の股に挟まって乗っているのだ。下り坂の上からそれを見ていた。地上からは５メートルもある木。いたずらにしては、相当頑張らないとならない。パブで飲み荒れるスコティッシュは、到底そんな奴らには見えなかった。だとしたら巨人しか無い。グリーンジャイアント、古くはでてこいシャザーンよろしく巨大なひげ面がひょいとコーンを置いたのだ。みんなが寝てる間、こっそりと。そんな想像をしてほくそ笑んだ。エジンバラ。青春が輝く街。空港へ向かう二階建てバスに乗ったとき、途中のボックスになっているバス停の屋根に折り畳み椅子が２つ乗っていた。巨人はいる。

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