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ホラーの中に、温かさを感じる瞬間がある。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。またまたファミリーマートに復刻版コミックスがあったので買ってしまいました、日野日出志先生の「老婆少女」。タイトルと画とコピーがマッチしていないのがまた面白い(笑)タイトルと画はの組み合わせはバッチリなのですが、別の話のコピーなのでちょっと混乱します、ここからしてホラー。中にはオムニバス形式で複数の短編が詰まっています。批評を恐れずに言えばどれも秀逸な作品で、一部ネタバレしますが、体の中からタバコの吸い殻がこれでも出る表現なんて、なんで思いつくんですかね。先生はチェーンスモーカーと聞いたことがありますけど、吸い殻に一度くらい押しつぶされた経験があるんではなかろうか。なんてことを思ってしまうくらい奇想天外で恐ろしいです。

僕のイチオシは、タイトルになっている老婆少女。ホラーなんですけど、ちょっとミステリーが入ってて、さらにヒューマンドラマにも仕上がっている。もっと言うとちょっとハートフルというか「ああ!そういうことなんだ!」という驚きがある作品です。自分も毎日毎日死に向かって一歩一歩進んでいるわけですが、横を見ると友人たちも一緒歳を重ねているわけで、みんな一緒だからあまり感じないんですけど、時という残酷な一方通行からは誰も逃れられないんだなあと、読後感がありました。先生はホラー漫画の伝説ですが、ギャグとかちょっといい話とかそう言う路線も本当はやりたかったんだろうなと、そんな心の迷いまでは言わないですけど、ちょっとした振り幅というか、心優しい本音の部分を垣間見た気がしました。

味わい深いなあ、日野日出志先生。



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