アラブ系の泥棒は、闘牛場からやってきた。 [旅「ヨーロッパ」]
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ニューヨーク、ロンドン、シドニー。国境が無くなりつつある現代では、全ての都市が人種のるつぼとなり得る。ここマドリッドもその一つだ。闘牛場の周りは、シーズンオフにしては賑やかだった。季節開催されていたサーカスのせいだろう。所々人だかりがあり、麦わら帽子を被ったピエロがチラシを配っていた。スペイン人の友人4人と闘牛場前のベンチに腰を下ろす。闘牛が見られなかったのは残念だったが、また来る楽みができた。ローマのコロッセオとはひと味違うラス・ベンタス闘牛場をじっくり眺めると、赤茶けた外観に乾いた美しさを感じた。すると、突然右から「キャー」と悲鳴が聞こえた。振り向くと東洋人女性が派手に倒れ、側にいた足の長い男が走り出していた。ひったくりだ!女性は怯まず、すぐ立ち上がり、男を追いかけた。近くにいたスペイン人男性も同様に犯人を追った。30メートルほど先の出来事だったが、僕らは誰一人動くことができなかった。(続く)
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2005-09-25 02:16
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