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【読み聞かせ】内と外、どちらが自由なのだろう。 [日常]

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最近の息子のお気に入りはジュナイダの怪物園です。異業の怪物たちが、街に現れて子供たちは外で遊べなくなるお話です。そんな状況下でも想像力を道具に楽しく伸び伸びと遊ぶ子供達の姿に、今のコロナ禍が重なります。
怪物園はストーリーもさることながら、絵と落ち着いた色使いが素敵です。表紙も黒で手触りもいいし、置いておくだけでも格好いいです。怪物たちの異形は、やはり外国人だけあって日本の妖怪の類いとはちょっと違う系統です。西洋妖怪、バックベアード的な感じですかね。
タイトルや絵で敬遠するお母さんもいそうだけど、ぜひ手にとってもらってから判断してほしい一冊、怪物園。大人も刺さる絵の美しさと、大人が忘れがちになる創造力を思い起こさせるストーリーが魅力です。

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【読み聞かせ】世のすべてに、おやすみなさい。 [日常]

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寝る前の儀式でもある読み聞かせで活躍するのが、このGoodnight moonです。ちょっと分厚目のビビッドな色彩のこの絵本は、ひたすら登場するものに、Goodnight を言い続ける呪文のような本です。

ミトンに、ソックスにヤングマウスに果てはマッシュポテトにまで。ページをめくるたびに、グッドナイトを言い続けるので、恐らく聞いている方は催眠術のように眠くなるのではないかと思います。

2歳半の娘はこの本がお気に入りで、ラストのGoodnight noisie every where, と僕がフェードアウト気味に読むと、真似をしてかすれ声でッいてきます。子どもが覚えやすい内容なのも◯ですね。明るい色調は本棚を元気にする役割としても一級品。

寝かしつけに苦労されている、お父さん、お母さんに頼もしい一冊です。

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【映画感想】人が、人であらざる者に非人道的になるのはいかがなものか。 [映像]

ブレードランナー2049を観ました。ずっと観たかった映画ですが、アマプラでは対象ではなくようやく重い腰を上げてTSUTAYAでDVDレンタルです。ひさびさにDVDを借りるという行為をしたなと思います。店舗には偶然遭遇の良さがありますね。本屋に通って雑誌のヘッドラインや平積みの書籍を眺めるのと同様の刺激がありました。

さて、1982年に公開の前作ブレードランナーから実に35年の時を経て制作された今作。前回は2019年の未来世界の設定でしたが、もう過ぎてますね…でもまだあんなに精巧な人造人間=レプリカントはいないですが。今作は2049年の設定です。実際の2049年には車、空を飛んで欲しいなぁ。テスラガンバレ!

※以下ネタバレを含みます。

人造人間がもし子孫を残せるとしたら。昨今のバイオテクノロジー領域に問題提起をする作品でした。クローンがもし誕生したとして心を持つことは良いと思いますが、それを作った人の恣意により利用されるとなると話は別です。利用されるのであれば自由がないとしたらそれは道具と何ら変わらない。お掃除ロボットの丸型と一緒です。戦争にも利用されると思います、となると戦争は単なるゲームになる可能性がある。もちろん核ミサイルで全てが滅するのもコンテニューのないゲームではありますが。

本作でライアン・ゴズリング扮するKが、自分の出自で悩む姿とAIメイドに恋愛感情を抱く姿は全く滑稽ではなく、自分が登場人物として劇中に居たとしたら、彼の話をどのように聞き、どんな声をかけるか考えました。人間の友達にするのと同じことができるのだろうか。

一方、ハリソン・フォード(デッカード役、前作の主人公でレプリカント)が死んだはずの恋人レイチェル(ハリソンの恋人役のレプリカント、二人は前作で子どもをもうけている、レプリカントなのに!)のクローンを拒み、自分の娘を愛するからこそ会わないという選択を取り続けた行動は、レプリカントが持つ心の自由を表していました。もし最愛の子供が、事故で亡くなったとして、その細胞からクローンで蘇ったとしたら同じように愛せるのか、そんなことを思いました。

良くも悪くも人の一生は、一度きりで、もっと言うと今日の自分はその瞬間だけがリアルであり、それ以外の過去未来は作られて記憶や別人かもしれません。瞬間瞬間を大事に生きることは人間であることの証明ですかね。

では、また!
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