路地中の一軒家で聞いた噺が、バカに面白い。 [涙活]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、神楽坂のヨシダノイエにて、食事付き落語会を鑑賞して来ました。ヨシダノイエは、友達の吉田くんの家じゃありません、知る人ぞ知る料理屋です。もちろんオーナーは吉田さん。夫婦で切り盛りするアットホームな空間なので、ぜひお立ち寄りください。さて、そんなヨシダノイエの落語会、間接照明の灯る穏やかな空間に高座が作られ、いつもとは違う雰囲気の中始まりました。司会を務めるのは、この会の発起人「海老澤さん」。元々は美術館で働いていた経歴を持ち、芸能に興味があるそう。柳家吉緑さんとご友人だそうで、この会を思いついて始めたとのことでした。持つべきものは友達ですな、素敵なお話です。のっけから演者そっちのけで記念撮影がスタートしたのもご愛嬌。着物も流石の着こなしでした。
さて登場するのは、前座の金原亭の々香さんと二つ目の柳家吉緑さん。開口一番、の々香さんが「牛ほめ」を披露。穴が隠れて屁の用心になります、うん、災害の多い最近にぴったりのネタでございやすな。凛とした話し方がとても素敵なの々香さんでございました。続いて、二つ目吉緑さんが高座に上がります。酒好き親子の酔っ払いやりとりが超面白い!メモをトリトリ、聞き惚れます。続けて怖い話…「死神」。おせーてやろうか…テケレッツノパ!印象的なセリフが目白押しのネタです。サゲはロウソクを付け替えられずバタリと死んでしまって灯りが消えるバージョン。死神のサゲはいくつもバリエーションがあるので、その都度楽しめますね。高座が終わったら演者を囲んでの宴会の開始です。落語好きも初めての方も入り乱れて、盛り上がりました。
知る人ぞ知る、ヨシダノイエの落語会。ぜひ一度覗きに来てください。
https://r.gnavi.co.jp/4xky64vd0000/
寿司屋の落語会に行くと、二度三度美味しいです。 [涙活]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。本日は田町で行われる春風亭正太郎さんの芝浜落語会を拝聴いたしました。場所は、三田、おかめ鮨というお寿司屋さんです。コーヒーショップで落語を聞いたことはあるのですが、お寿司屋さんはお初。もともと落語は蕎麦屋でもよくやっていた(今もかな?)というので珍しくは無いものなんですね。木板のカウンターをなめつつ、酢飯のスーッとした香りをかき分けて、会場である奥の間の畳の上へ、身を滑らすと既にお客様が沢山。ラッキーにも空いていたポールポジションの席に陣取ってメモ帳とペンを取り出して、スタンバイ完了となりました。
時間きっかりに、お囃子が流れて正太郎先生が登場。夏休みの旅行のお話をマクラに打ちつつ、かけられたのは「七段目」。初めて聞いたネタでした。芝居が好きな若旦那と小僧さんの掛け合いが見事なお噺です。見栄を切る仕草や定吉のお軽の艶の出し方などなど、うーむ手先までピンとしててキレな所作。やはり腕や手を動かす時に、最後どこにどう置くかを考えて動いているからあのようにぴったり決まるんじゃないかなと、そう思いましたね。見どころは指先ですよ、指先。このサゲは忠臣蔵の「七段目・祇園一力の場」を知らないとポカンとなってしまう、当然僕は、グーグル先生にすぐにお聞きしましたよ。
仲入りが入って、後半戦は、千葉の話題へ。あの強風の最中の水戸での仕事のマクラをいただきました。先生はその落語会に8時間かけて行ったそうで、それまで現場を守った春風亭一花さんとの二人会の兄妹愛、うーん美しいです。驚きだったのは、そんな大変な道中なのに、先生より先に会場に着いていた常連さんがいたとのこと。さらにこの芝浜落語会にも来ているというから唸る。うーむ、それだけ愛されたら僕なら本望ですよ、先生と常連さん流石です。さてさてそんな流れからの二席目は「鼠」というお噺。左甚五郎先生が登場する不思議な木彫りねずみが登場するお話しです。子供の虐待のくだり涙でたぁ!
と一人興奮冷めやらぬ、寿司屋での落語会。さらにちらし寿司とお吸い物がついて、なんとなんと3,000円。存分に堪能させていただきました。ぜひ皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか?次回は11月ですなぁ。
http://shoutarou.com/schedule1
育児休暇のパパママの、お役立ち情報をお手元に。 [日常]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。「子育て中パパママのお役立ち団体」を標榜する我孫子市のGMFの会が、第5回の親子デトックスを開催します。日時は平日、10月7日(月)9:45〜11:15、場所は我孫子市北近隣センター並木本館です。今回の講師はなんと社労士とファイナンシャルプランナー。今まで芸能やフィジカル寄りだったコンテンツが、グッと左脳に舵を切っています。確かに、育休中の人にとって使える制度を知っていないと極端な話、死活問題にになり兼ねませんからね。復帰をスムーズに迎えるためにも、是非とも必要な情報を知り、安心して子育てに専念して欲しいですよ、子供大事、絶対。
前回は泣石家も登壇いたしましたが、今回はお休み。というか、永久欠番になりそうな予感…このまま左脳寄りのコンテンツが通例になると(汗)。ちなみに、社労士の本多さんもFPの菊池さんも我孫子市に事業所を構えるビジネスパーソンとのこと。地元ならではのトークが期待できそうです。育児休業中は、やることも多いけれど、慣れてくれば意外と自分の時間も作りやすいもの。それこそ、上司から仕事は降って来ず、自分でコントロールすればいいのでうまくより集めた時間で、新しいスキルを取得することも可能です。今回の講座ではそういったことも教えてもらえます。ここ、必聴ですよ、年収!
お申し込みはこちのLINEグループより、ぜひ!
https://pomu.me/gmfnokai/
伝説の怪奇を補充して、自分の中の常軌を掻き乱す。 [日常]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。ホラー漫画家、日野日出志先生のリバイバルコンビニブックスが近所のファミマで4冊鎮座していたので、即購入しました。2,000円。普段コンビニでウィルキンソン炭酸ぐらいしか買わないので、ひさびさに札を出したので新鮮な感覚です、しかも2枚。二千円札のことを一瞬思い出しました、まあすぐに霧散したのですが。コンビニブックスはありがたいですね。特に「古い作品」というと失礼ですね。えーと、伝統ある作品、発刊年が昔の作品はAmazonでもプレミアが付いていたりしますので、とても嬉しいです。日野先生の「蔵六の奇病」なんて5万円くらいしましたよ。
今回購入したタイトルは、地獄の子守唄、毒虫小僧、赤い蛇、魔鬼子。赤い蛇は既に持っているので被っているのですが、6冊並んだ状況の本棚を想像したら買わない理由が見つからない!ということで、振り落とすことができませんでした、いい眺めだなあ。地獄の子守唄はやばいですね。日野日出志先生が登場するいわば独白スタイルです。虐待されて育った子がある時から「空想するだけで人を殺せる能力」を身につけて、次々に人を殺めるという吉良吉影も真っ青のスタンド能力を解き放つ話です。まあこの子の境遇はすごく不遇だったりするのですが、逆恨みで人を殺めたりするので、共感しちゃダメ、絶対。
ラストがトラウマものでして、読者を指差して「きみが死ぬ番だ!」と宣言されます。しかも3日後という期限付き。長すぎず短すぎず、いや現代っ子たちの体感スピードに変換すると24時間ぐらいが妥当ですかね。とにかく、楽しみに読んでくれた読者を震えさせるという手法がディモールト・ベネ。もちろん当時は、出版社にものすごく抗議の電話とかきたと思うのですが、それだけ漫画に力があった時代なんじゃないかなと思うのです。今はネットで手軽に無料コンテンツに触れられますが、誤解を恐れずに言えば、ネットのない時代におけるコンテンツはより洗練選択されたものであったろうと想像します。
生きる伝説の怪奇漫画家。その作品は、今もなお新しい読者を捕まえているに違いありません。
街角に氷山の一角が登場する。 [映像]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。原宿のNORTH FACE店で開催中の石塚元太良 Glacier Diary Icy Bay展が本日最終日です。今回の展覧会はもう10年以上にわたってアラスカの氷河をモチーフに写真を撮り続ける石塚氏の最新作になります。店舗入り口には、神々しい程のラムネ色を放ちながら連なる氷塊のワイドな写真が掲げられています。店内にもいくつかの写真が掲示されていて、500部限定で発行された写真集も販売されていましたよ。元さんの写真展に行き毎回思うのが、圧倒的な自然の力、存在感。人が見ている、ましてや写真を撮っていることなど御構い無しに、当然そうなのですが、そこに「有る」というだけ感が半端ないです。無機質なのに、誇らしい、ノーブルですらある。そんな自然に出逢わせてくれる元さんの写真が好きですね。
写真集は「氷河日記」なので、これらの撮影紀行を臨場感たっぷりに知ることができます。旅の随行者としてその緊張やワクワクや、焦燥や落胆をつぶさに感じ取ることができます。元さんの文を読むと、何はともあれ魚を釣りに行き、飯盒炊飯をしたくなるのはなぜだろうか。おそらくそれは、この日記(過去の2冊も含めて)を読むと、食べるという営みが文明から切り離された生活において、いかにエンターテイメントであり、貴重な喜びの瞬間であるかを感じるからだと思います。元さんは被写体にアタックする際は自前のカヤックを使うので荷物が極端に制限されます。何日か野営をして、ポイントに到達するのですが、そこまでの食料はギリギリに制限されます。そんな中でも、いかに楽しく食事を取るか。最優先事項な気がしませんか?あ、一番はもちろん、撮影結果ですがね。
今回NORTH FACEの店舗で展覧会が実現したことには、元太良さんが同ブランドのカタログの写真も手がけているからというのが大きな理由だと思います。そのカタログで見た写真はスイスのマッターホルンだったろうか。旅に対する憧憬を掻き立てられるのは間違いない。写真家という職業と、普段写真を撮る我々との違いはどこにあるのだろうか。失礼を承知で言えば、僕らは誰しもシャッターを切れる。それこそ、写真家以上に日々多くの枚数を撮るカメラを使う方々も多いだろう。待て待てそれじゃあ、写真家は日常的にスナップを撮らないというのか。そんなことはないだろう。でも写真家は何かを撮りたいという確固たる欲求があるはずなのだと思う。日常を切り取るのではなく、それが自分に切り取られるために有ると思えるそんなモチーフ。それを見つけることができる人が写真家なのではないでしょうか。
そんなことを感じて、購入したホームレスが写るノースフェイスのパーカーを握りしめました。
芸の肥やしの紙頼み。 [涙活]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。先日、寄席芸人伝の1巻2巻をご案内したのですが、3から5巻まで継続購入して話し足りないのでトピック再燃です。いやあ、この本面白いですわぁ。何が良いって、登場人物は架空の方々なのですが、物凄い生き生きしているんですよ。時代設定も絶妙で、戦時中だったり、戦後間もない頃だったり、日本が復興して演芸が元気な頃だったりと、一定の時代の枠の中で、実に様々なバックボーンの噺家、芸人にフォーカスをあてています。人生ドラマだなあ。キャバレーのお姉ちゃんのヒモになったダメダメな前座の小僧が、成長してやがて真を打つ様になると、自分を引っ張って来た女性は年を重ねて需要が無くなり立場が逆転していく…。女性の決断とその噺家のセリフにもうね、涙が出て来ました。絵はコミカルなんだけど。
ストーリーがいいことが最大のオススメ点ですが、次点として「落語用語が覚えられる」のも嬉しい点です。ワリ=給金とかフラ=持って生まれた笑いの質とかセコキン=反応の悪い客とか。その他、ここではちょっと書くのを躊躇われる隠語もあったりして、一人ほくそ笑んでしまいます。現代に流通している言語なのか定かではありませんが、その独特の言い回しから、時代と心意気を学んでいる気がしますね。主人公だけじゃなくて、その周りで主人公をけなしたりする、ガヤキャラクター達も秀逸。なんだろう、どことなく赤塚不二夫さんを読んでいる気にさせるタッチです。コミカルなんだけどやっていることはシリアスに人生ドラマ。だから嫌味なくスッと入って来やすいのかも知れないですね。落語漫画の枠に止まらない名著と認識しておりますよ、エエ。
この本は、割と入手困難本に指定されていて、それでも別の出版社やムック版もあるようなので多様に手に入れられます。Amazonで探すと真っ先にKindle版がリスティングされてくるんですが、こういう本はやっぱり紙だと。やっぱり端が茶色がかって来ているぐらいの古本が、味があって良いと思うんですよね。何が何でも真っさらな新しい本の方がベターということはないです。寄席芸人伝は確実に「古本」の方が読んでいる雰囲気が良く、ストンと落ちる。綺麗すぎるのも考えものだということですね。本は中身によって、その外見が変わっていくことに、オリジナリティが出るということに気づけませんでした。落語漫画だと、昭和元禄落語心中がありますが、あれちょっとBLっぽいタッチが苦手なので、、、アニメが好きでしたよ、面白かった助六さん。
カルチャーから伝統を識る。日本ならではですね。
まくらの数だけ、心地いい噺がある。 [涙活]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。まくらをご存知ですか?「は?泣石家の奴、この暑さで頭がイカレテしまったんじゃぁないか?」「決まってるじゃん、寝るときに頭の下に敷くクッションだろ!」と期待どおりの答えとリアクションを勝手に想像してありがとうございます。いいえ、僕がお尋ねした「まくら」は違います。ご存知の方も多いとは思いますが、あらためて説明をさせていただくと、落語のネタに入る前のお話です。ちょっとした時事ネタ、世間話みたいなものから、言い伝わっている小話、定番の言い立てなんかが繰り出されますよ。
それこそ時事に明るい噺家さんたちは、面白おかしく時事ネタを弄り、笑いに変えていきます。まくらでお客さんの反応を伺うんですね。(お、今日のお客さんはよく笑う、やりやすいね)、(うーん、今回のお客さんはセコキンだね、難しいわあ)と。あ、セコキンというのは落語の隠語で、「笑わない客」のことを言います。と、偉そうに解説していますが、先日覚えて使いたかったのでご勘弁。まくらでお客との距離を測るなんて、ボクサーでいえばジャブですな。このジャブの応酬にどう対処するか、落語を聴くお客の方も試されている瞬間ですなあ。
そんな「まくら」にも噺家さんの色が出るのは当然でして、今回ご紹介するのは、春風亭一之輔師匠のまくら本。ガラケーで書いたというその技量(細かい文字を打つ)もさることながら、内容ですよ、筆舌に尽くし難いほど面白い。どこまで狙っているんだろうというぐらいのボケが入っていて、まくらだけで十分に笑ってしまうまさに漫談のような導入話なんです。そこから自然に「スーッ」と本題に入って行くるからまた唸る。この本を読んでいると、一之輔師匠が、普段どこに意識を持っていき、何を拾っていきているのかというのがわかる気がしました。
「春風亭一之輔 いちのすけのまくら」笑気かぐわしい、一冊です。
日本のスイーツは世界の舌に刺さるはずだ。 [日常]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。大学生を過ぎたあたりからずっと今まで、無性に好きなスイーツがあります。みはしの「クリームあんみつ」です。もう何がやばいって全てですね。どうやって保存されているんだ?ってぐらい角がピッしと立っているアンコに、6回は最低トグロを巻いてくれるソフトクリームに申し訳なさそうに入っているオレンジの色彩みかん二つぶ。さらにドグドグの食感がたまらない寒天さんとコンビの黒蜜どん。まさに芸術の器。小さな物語が演じされるようなそんな世界が腕の中に広がっているのですよ。ヨダレズビィィィ!
よく行くのは上野のアトレ店。その名の通り上野駅のアトレにあります。本店の落ち着いた雰囲気が好きなんだけど、ヨドバシカメラ舐めつつの、結構距離があるので、ハイパーウルトラースーパーサンダービジネスマンを目指す僕としては、駅から近いアトレ店ですね。外周は全面ガラス張りで、列がガラスに沿って並ばれるので視線とプレッシャーを物凄く感じるのだけど、そんな視線を浴びながら、優雅にゆっくり味わうと言うその比較というか、ギャップがまた堪らない優越感を味あわせてくれるんです。あ、そこまで意地悪くはしないですよ、ええ。
甘いものを食べて、ホッとひと息つくのにオススメのスポットです。
記憶に残るあの味は、脳が欲している証拠なのだ。 [日常]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。最近見直している力の源がこちらです。森永コンビ、大粒ラムネとENERGY IN ラムネ味です。これ買うと大抵店員さん「ラムネ好きなんだなー、この人。大人なのに」という顔で見てくるからたまりませんね。パッケージに大人もはまる!と書いてあるのだし、いいじゃないラムネ。いや、ラムネってブドウ糖の塊やーんと思いますけど、脳にエネルギーを入れるにはブドウ糖が一番早いし、なんか薬っぽい形状とゼリー状の2種類で攻められると加速度的に脳内に浸透しそうで、好きです。レッドブルよりもこちら。
ラムネって、あの色がいいですよね。なんだろう、自然界には存在しない、ブルーともいえない、グリーンまで行かない、絶妙なバランスのあの色。なんて言うんだろう、もはやラムネ色でいい気がする。クライアントに色校正とか持ってって、「ここってもっとラムネですかね」「ああ、そうだね、ややラムネだね」そんな会話も成立している気がする。ラムネすごいなあ。縁日の王様でもありますよね。あの瓶の中にビー玉入っているあれね。なんで入っているのか、いまだによくわからなくて、あれ、結構飲みづらいですよね、なんか玉が液体を遮るみたいな。
といわけで、皆さんも脳に糖を速攻入れるならこのペアオススメです。
親父にもぶたれたことないのに!って今の子達わかるのかしら、気持ちが。 [日常]
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。どんなインプットをしていますか?僕の場合はカテゴリが4つあって、漫画、映画、本、芸能芸術です。音楽は芸能芸術に入ります。この4つを毎月何かしらの新しいコンテンツとしてインプットしようと日々過ごしています。最近達成できないのが映画ですね。昔はめちゃくちゃ観まくってましたが、子育てが始まってからまず家で観ることがなくなりました。劇場で見るにしても奥さんとネゴシエーションがありますからね(笑)それを突破してまで観たくなる作品に最近出会えてないわけですよ。「君の名は」くらい。
そんな中、芸能芸術も入れな!ということで先日「機動戦士ガンダム シネマコンサート」に行きました。初代ガンダムの映画版ストーリー映像に合わせて「オーケストラの生演奏」を聞くという贅沢な催しです。というか、最初このイベントを知った時、ガンダムの各シーンに出てくる有名音楽の数々を「生音」で楽しむ会だと思っていたら、映画版をさらに短縮した映像に乗せて、BGMを生オケでやるというなんとも奇天烈な会なのでびっくりしましたよ。最初に挨拶で登壇した冨野監督が、「セリフ聞きづらいからね」と断わったんだけど、その通りすぎ!
アムロが「ガンダムいきまーす!」のところや、カイのガンキャノンが「俺だって!俺だって!」というところとか、セリフ聞きたいんだけど聞けないもどかしさが醍醐味のコンサートでしたね。マチルダ・アジャンが出てきたシーンも良かった。15歳のアムロが年上の女性であるマチルダさんを見るあの憧れの眼差しと、そのアムロを見てやさぐれるフラウ・ボウの関係性とか神ですね。音楽全く関係ないのですが、映像も改めて見て楽しめた会でしたよ。あ、会はカイ・シデンじゃないですからね、悪しからず。とかく僕はランバラルが好きですね。
ロビーでは原画も飾られていました。そういえば40周年記念の本、欲しかったなあ。