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漫画の主人公に、芸事の姿勢を観る。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。尊敬している方や目標としている方が「いいよ!これ」と言っているものがあったらすぐに取り入れる癖をつけています。これはもう反射的に自分ルールとするのがよくて、そんなときAmazonはとても便利です。ほんと便利すぎて、ワンクリックで何でも買えるので、なんでこれ頼んだんだっけ?というのが多々あります(笑)こちらの「寄席芸人伝」はきちんと意思買いしたものですからね、念の為。タイトルからしてサブイボですよ、「伝」ってことは実在していた名人の逸話が入っているということですからね、リアリティありまくり!と思ったらフィクション伝記だそうで…あら…。

しかし!読んでみて、ムムム。芸事に向かう姿勢と、芸で身を立てることの真摯さ、覚悟の深度を垣間見た気がしました。のっけから飼い猫を殺してまで、殺しのシーンのリアリティを追求する左楽師が登場、その後も女好き、坊ちゃん、曲芸師とさまざまな面々。彼らが活き活きと芸をする世界は、誤解を怒れずに言えばどこか、俗っぽいのだけれど、高尚な所作に護られている感じがしてやまないです。一度覗いたら、簡単に後戻りしてはいけない、そんな背水感が漂ってきます。演られる隠居さん、熊さん、八っつあんたちが色濃いならば、その語り部の色はさらに濃いにに決まっていますな。改めて、噺家さんへの敬意を持った書物となりました。

次は2巻を読みます。
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