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第5回正太郎百貨店にて、観劇しながら感激したこと。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。第5回正太郎百貨店に行って参りました。春風亭正太郎先生の独演会です。この会はいつも日本橋社会教育会館で行われるのですが、毎度素敵だなあと思いますよ。外観に趣のある良い建物なんですよ、なんか大正ロマンみたいな。ホールは8Fで204名収容、椅子のマットもしっかりしているので長時間座っていても疲れ知らずです。待合ロビーでは、正太郎友の会の皆様が次回開催案内をしてくださり、おお「柳亭小痴楽さんと二人会やるんだ!」と自分がパーマをあてるきっかけとなった噺家さんの情報も仕入れ、幕が降りている時からテンションが上がりっぱなしでした。

さて最初は前座さん、林家彦星さん。何処と無く俳優の東出昌大さんを思わせる方です。ネタは権助芝居、飯炊きの権助が急に芝居に駆り出されるドタバタ劇、楽しく拝見しました。さて、待ってました!の春風亭正太郎さん登場。よく噺家が出てくると、住んでいる地名を声がけするそうなのですがオープンにしている人ならともかく、秘匿されていたら個人情報漏洩ですよ。しかも例えば「稲荷町!」とか「蔵前!」とかならまだ雰囲気がありますが「船橋!」とか「たまプラーザ!」「駒澤大学!」とか落語の掛け声としては微妙ですしね。誰が始めたんだろうか、昔の人は面白いことを考えますな。それだけ土地土地の誇りがあったのかもしれませんね。

さてさて、そんな正太郎先生の噺ですが、今回も最高でした。もうヨイショと取られても仕方がないのですが(笑)本当なので、仕方がない。1ネタ目の「反対俥」は柳家喬太郎師匠と一緒に行かれたヨーロッパ遠征での披露ネタ。俥が倒れそうになり仰け反るシーンの写真が喬太郎師匠著のヨーロッパ旅行記に掲載されているのですが「おお、あの写真はこれか!」と嬉しくなりました。バネが飛び出ていることをギャグにする「Spring has come」もヨーロッパ遠征に使ったネタならではと一人納得。人力車に乗るお客の旦那が正座しながら揺れる様、揺れが激しくなり飛び上がるアクションも、外人ウケしそうだなとネタを選んだ理由がわかった気がしました。

2つ目の千両みかんは、みかんをチュパチュパ吸うシーンがハイライト。汁が見える吸い方はそうないですよ(笑)3席目となった「大工調べ」はネタおろしとのことでした。あらすじは他のサイトにお譲りするとして、さてこの噺の見所は大工の棟梁である政五郎が与太郎の道具箱を取り返すために、因業大家に啖呵を切る場面。スラスラと出てくる江戸弁の喧嘩口調にスッキリ、爽快。それまでの大家のネチネチした態度がかなり陰険でいやだなあと(いや、上手いということですがね)そこへ来て、ババババと機関銃のように繰り出されるあの言葉の数々は、まさに散弾銃かガトリングガンかというところでございます。

毎度毎度で勉強させていただきました。次回は10月12日(土)とお休みの開催。こちらも楽しみです。
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