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30年の冒険の軌跡が、見た人の心に波紋を呼ぶ。 [映像]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
荒木飛呂彦先生のライフワークであるジョジョの奇妙な冒険が、今年で30周年を迎えます。その集大成とも言えるべき展覧会「荒木飛呂彦原画展JOJO-冒険の波紋-」に行って来ました。六本木は乃木坂駅直結の由緒ある新国立美術館で開催されたこの展覧会は、東京から大阪へと居を移して来年まで輝きを放っています。いやあ、本当に行って良かった。9月後半の参戦だっのでグッズとか売り切れまくりでしたが、それでもよかったです、ほんと。

原画展で最大に嬉しいなと思うポイントのは、ネームが見れるところです。ああ、こう言うコマ割りからあのページが産まれたんだと、漫画に昇格していくクリエイティブワークの過程が見て取れるのが最大の楽しみです。あとは、原画に刻まれた「枠外の筆致」も注目に値します。印刷外の部分にも、荒木先生のそのコマとシーンに対する敬意が見て取れるからです。詳しく言うと、擬音語や、風音などの環境線が、コマをはみ出して描かれていることがよくあるので、そこが見応えあるなと。

よく荒木先生がおっしゃっている、気分が乗って来たりするとコマの外に戦いやアクションが飛び出していくと言う現象が目の前で見て取れるので、こんなにリアリティを感じることはないです。キャラクターが勝手に動いていくと言う表現もよく聞きますが、そのことも感じ取れる画が何枚もありました。僕が好きなのは第7部のラストシーンですね。ジャイロがいなくなるときの言葉。ジャイロの魂がジョニイに残す言葉。あの言葉は、頭で考えたと言うよりは、キャラクターから勝手に口を衝いて出たと思えてくるほどに素敵です。

さて、そんな原作原画が立ち並ぶ今回の原画展の目玉は、等身大の12人のキャラクターペイント。空条徐倫、
、広瀬康穂、ブローノ・ブチャラティ、ジャイロ・ツェペリ、ディオ・ブランドー、空条承太郎、イギー、吉良吉影、ウェザー・リポート、東方定助、山岸由花子、カーズと1部〜8部まで満遍なく先生のお気に入りキャラクターが登場してました。制作過程のインタビュービデオも流れおり、これらの絵が生まれた背景や、制作時に思ったことなどもインプットすることができました。ここは撮影できないので写真がなく恐縮ですが。

この原寸大原画は、12枚あることのリズムに注目して欲しいそうで、世の中において12というのは意味がある数字だそうです。言われてみれば、日本の仏像世界の12神将だったり、キリスト教の12使徒だったり、陪審員が12人だったり、1年は12カ月だったり、干支や星座も…12は特別な意味を持つ数字のようです。そして、等身大で描くことで先生は、そのキャラクターがその場にいて欲しいと言う気持ちを表現したと言っています。筆入れが、メイクをしてあげているような奇妙な感覚になると、愛でていると(笑 )

僕もこの12人の前に立ち思いを馳せていると、なんだかこの世界の住人になるような感覚に陥ることができました。カーズに「勝てばよかろう、なのだ!」と面と向かって言ってみたいです。この書き下ろし原画の他にも、ジョジョの様々なシーンのモチーフになっているイタリア絵画の情報や、クリントイーストウッドは、空条承太郎のモデルだなど、見聞きして嬉しい、楽しい情報が満載の展覧会でした。やはり、生の迫力と、エネルギーは違いますね。大げさかもしれませんが、そこに宿っている魂を感じることができますよ。

大満足の展覧会。関西地方にお住いの方は、まだまだ行けるチャンスがあり、羨ましいです。会場を見渡したら結構女性のお客さんが多かった(6割以上!)印象を受けました。グッチや資生堂とコラボしていたり、ルミネでもインスタレーションしていたりとそのファッション、ビューティー関連の事象も多分に影響しているんだろうなあと想定しました。まさに、国民的コンテンツ、最高です!荒木先生!

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▲それぞれ、なんの画かわかりますか?


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