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黒い心は、何色にも染まらない強い侵略者である。 [旅「アフリカ」]

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あたり一面に黒い山が見えてきた。神様の子供たちは、公園デビューした日に、砂場にたくさんの黒い山を作った。この光景はキューピット達の遊んだ後だ。アシュラとの長い交渉の末、ツアーは100ドルになった。獲得したハイエースは、おんぼろだったがここまでの旅路で性能は証明された。トップスピードは80キロ。ここまで3台のランクルが駿馬のように追い抜かしていった。とにかく、最初のドロップポイント黒砂漠に到着したのだから文句はない。黒曜石が堆積した山は、異様な邪気を立ち上らせる。天使の仕業に悪魔の顔が笑っている。気分はファイナルファンタジーのキャラクターになった。槍を持つ竜騎士となって、黒い雨を降らせるモンスターを倒すのだ。シンが坊主頭を触りながら、レディオヘッドのピラミッドソングを口ずさむ。この山でなら泣いたまま眠ってもいいと思えた。麦わら帽子を下に向かって勢いよく飛ばす。遠くでアシムが呼ぶ声が聞こえた。




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